FRP管の持つ特徴と用途について
建物の排水管は、流す液体の性状や温度などによって管種や布設方法が異なります。
一般的な汚水や雑排水では、屋外埋設配管や土間配管であれば硬質塩化ビニール管が用いられます。
天井内や壁内などのいんぺい配管ならば、硬質塩化ビニール管に加えて亜鉛メッキ鋼管や耐火二層管などが採用されます。
厨房などの温度の高い排水では、耐熱の塩化ビニール管が用いられることがあります。
工場やプラントでは汚水や雑排水だけでなく、酸性度やアルカリ度が高い液体や薬品の含まれた溶液を排水することがあります。
場内施設の排気についても、特殊な液体が蒸発して飛散した空気が対象となる例も存在します。
このような液体やガスを排水や排気するためには、腐食に強い材質の配管が求められます。
加えて、プラントでは大量の排水を処理することになるため、排水管は大口径になりますので、施工性やその後の維持管理の観点から軽量の管の採用が必須です。
富士化工株式会社のフジFRPパイプは、このような現場での要望に応えたFRP管です。
特徴としては、軽量で強くて腐らないことに加えて、電食を生じないことと耐候性と耐熱性に優れている点があります。
プラントの要望に応じた配管径のオーダーメイドも可能であるので新築工事だけでなく、既存設備の更新による既設管径に合わせて配管することもできます。
軽量であるために施工性に優れていて、短期間での設置工事ができるので、稼働中のプラントにおいても通常工程への影響を最小限に抑えることと、工事費の削減が実現できます。